このページでは、教育機関や団体、労組などでワークルール教育を行いたいと考えている方向けに、ワークルール教育を行っている各種団体を紹介します。
全国的に開催
日本労働弁護団
日頃より労働者や労働組合の強い味方である労働弁護団はワークルール教育も実施しています。ただの暗記知識ではなく、実際に役に立つ「問題解決力」に重点を置いた教育活動を行っているのが特徴。
高校での実践例
★現代社会の45分×2コマ
日本労働弁護団HPより http://roudou-bengodan.org/info/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%95%99%E8%82%B2-2/
★大学生がアルバイトで遭遇するトラブルを題材にして、生徒たちにグループディスカッションしてもらうというスタイル
~授業内容~
①ケースについて生徒に読んでもらい、事案を説明します。
【ケース1】 引越屋でアルバイト中に、荷物を落として荷物を壊してしまい、自分も足に怪我をした。弁償しなければならない?治療費は自腹?
【ケース2】 引越屋から、シフトに入ることを強いられている。断れない?
【ケース3】 引越屋を辞めたいといったが、辞めさせてもらえない。どうすればいい?
②ディスカッション(1ケース15分程度)
班に分けて、班ごとに結論と理由を発表してもらいます。
③弁護士による解説(1ケース15分程度)
契約で社会が動くしくみや労働法の基本的な考え方を解説し、それぞれのケースでの各班の結論と理由についてコメントしていきます。具体的対処法として、労働組合、労働基準監督署行政機関、弁護士会など、力を借りることの必要性をお話します。
開催概要
対象 | 限定無し 中学・高校・大学はもちろん、各種団体、労働組合などでも構いません。 |
地域 | 全国 *地域によっては、日程のご希望に添えない能性があります。ご容赦下さい。 *地元弁護士の派遣が難しい場合、交通費は実費をご負担いただく可能性があります。 |
内容 | 応相談。 対象者やご要望に応じて検討いたします。 例) 中学・高校向け 就活生向け・ワークルールの基礎 ブラック企業の見分け方と対処法 労働組合員向け・労働法(組合向け) 職場でのセクハラ・パワハラ対策(社員向け) |
費用 | できる限り配慮しますので、まずはお問い合わせ下さい 日本労働弁護団〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 連合会館4階 TEL: 03-3251-5363 FAX: 03-3258-6790 |
一般社団法人ワークルール
講座の特長
- 働く上で必要な基本的なルールを解説します。
労働基準法を中心とした労働法を、実際に働く人から受ける実務的な相談を取り入れて解説しながら、働く上で必要な義務を果たすことの重要性についても解説します。 - 講座内容は学生目線で構成しています。
当法人オリジナルのハンドブック「知っておきたい ワークルールの基礎知識」をテキストとして使用します。
実施時間・対象者(大学生、高校生など)に合わせた内容で資料を作成し、クイズや穴埋め式のレジュメ、ワークショップなども取り入れ、解説をしていきます。
テキストとして使用しますハンドブックについてはこちらをご覧ください
実施後のアンケートより
高校生アンケート
- クイズ形式でわかりやすく、働く際のルールやマナーがよくわかりました。
- ただ話を聞くだけでなく、プリントを使って考えながら参加でき、良かったです。
- すごくためになる講座でこれから自分が就職するについて、大切な事を知ることが出来ました。
- 働く時にいろいろな法律を知っておけば「おかしい」という事を気づくことができると思いました。
- 大学にいけばアルバイトをするので、どんな決まりがあるのか知ることができ、参考になりました。
大学生アンケート
- 会社で働く時にはたくさんの法律が関わってくるので、基本的な知識は身につけておきたいと思いました。
- 労働の法律について、細かい内容まではよく知らなかったので、自分の就活に活かしていきたいです。
- アルバイトしているので、知っておくべき内容がたくさんありました。
- 思っていたのと違う!と言って入社後すぐに辞めた知り合いがいるので講座内容に実感があった。
- 話し方が丁寧でパワーポイントもわかりやすく、ハンドブックに沿って説明も良かったです。
- 住んでいる都道府県によって最低賃金がこんなにも違いがあるなんて驚きました。
- 仕事を選ぶ時、労働条件などしっかり見て理解しておく必要があると思いました。
学校側より
- 生徒にとって働くことを考える上でとても意味のある内容だった。
- 教員では説明しきれない部分もあるので、このような講座があると大変ありがたい。
- 専門家の立場からお話しいただいて説得力があった。
- クイズや自分で求人票を作成したりするなど、生徒が参加して楽しめる内容だったと思う。
- 内容自体も密度が濃く、生徒の満足度も高かった。
- 学生に問い掛ける話し方で良かったです。
- これまでは独自にやっていたが、専門家の講座はやはり内容が良い。
開催概要
ホームページより申し込み
費用不明
http://www.workrule.jp/course/
全国社会保険労務士会連合
全国47都道府県にある社労士会では、地域ごとに教育機関との連携を図り、小学校から大学までの各段階に応じた労働社会保険に関する教育活動に積極的な取り組んでいます。
HPから出前授業で使われるテキストをダウンロードすることが出来ます。
https://www.shakaihokenroumushi.jp/organization/tabid/261/Default.aspx
労働委員会による出前講座
労働者と使用者の集団的労使紛争を解決するための組織である労働委員会もワークルールに関する出前講座を行っています。全県で行われているわけではないのですが、
都道府県名 労働委員会 出前講座
で検索すれば出てきます。
無料で出前講座をしてくれるのがありがたいですね!
一例:岐阜労働委員会
厚生労働省 動画で確かめよう!がくせいのための労働条件セミナー
厚生労働省が2020年2月まで学生向けに行っていたセミナーを動画にまとめたものが公開されています。下記リンクより教材と動画を見ることが出来ます。
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/seminar/index.html
ワークルール検定(初級)
英語や漢字の検定試験があるようにワークルールの検定もあります!
講習を受けて身に着けた知識を試してみてはいかがでしょうか!
初級テキストを勉強するだけでも相当な知識が身に付きます。
しかも、検定を受けると試験前に60分間ワークルール講習を受けることもできます。
詳しい内容はこの記事で紹介しています。
開催概要
受験資格 | 特になし |
検定科目 | 【法律】労働基準法、労働契約法、労働組合法など |
検定の形式等 | マークシート形式 20問 45分間 |
費用 | 2900円 |
実施要項 | 公式WEBサイトに記載 |
地方限定で開催
ブラックバイト対策弁護団あいち
弁護団は約20人で、登録2、3年目の若手弁護士が中心だ。貧困や重労働に苦しむ弟や妹のような年代の学生を支援しようと集まった。無料相談のほか労働基準監督署への通告、労働審判や訴訟といった法的手段も視野に入れ、効果的な解決を模索する方針だ ブラックバイトが広がる主な原因の一つは、学生らが労働法などの知識不足で、雇用主に正当な権利や違法性を主張できない点。
弁護団は学生に人気の短文投稿サイト「ツイッター」で、10月中旬から弁護士が日替わりでブラックバイトにまつわる話題を投稿。学生に直接声を掛ける出前講座を積極的に企画し、12日に開催する三重県立川越高(川越町)など要請があれば県外にも出向く方針だ。
事務局長の久野由詠弁護士(30)は「学生にとって、弁護士は気軽に話しづらい存在かもしれない。相談を待つのではなく、こちらが歩み寄って問題を掘り起こしていきたい」と話す。
ブラックバイト問題を継続的に取り組むため、若手弁護士を中心に弁護団を結成しました。法律相談(学生の相談は無料)、ワークルール教育として大学・高校等で講演・勉強会も行っています。講師依頼大歓迎。TEL:052-211-2236 http://bb.help.aichi@gmail.com
https://twitter.com/bbbengodan
高知県労働者福祉協議会
鳥取県労働者福祉協議会
大阪労働局
大阪労働局は大学生向けに講師派遣を行っています。下記リンクより申し込みできます。
大学生向け『ワークルール』セミナーの講師派遣申込
https://jsite.mhlw.go.jp/form/pub/roudou27/3103071358